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The Science Behind The Shine 輝きの背景にある科学

2021年7月12日6月 21st, 2022Latest News

Gtechniqの製品開発に身を捧げる科学者

車を所有していない人でも、お小遣いやビスケット、プレイステーションのゲームなどと引き換えに、親の車の洗車を手伝わされた経験があるかと思います。しかし、普段何気なく使用しているカーケア用品に何が含まれているか、成分などについて考えたことはないかもしれません。

そこで、Gtechniqの本社で、上級科学者のLee Kennedy氏に会ってきました。
Lee氏の経歴は元々はカーコーティング剤の専攻ではなく、石鹸、洗剤、湿潤剤の分野でキャリアを積んだ後、カーコーティング剤の研究開発の仕事に就き、その両方の経験を活かしてGtechniqでカーケア製品を手がけています。

Lee氏の仕事は、世界中で何十万人もの自動車愛好家が愛用するGtechniq製品を改良することであり、その作業はミクロのレベルで行われています。
私たちは、Gtechniqのノーサンプトンシャー施設の1階にある新しい研究所で彼に会いました。この建物は巨大な格納庫のようなもので、Gtechniqの製品の開発、製造、販売、流通のすべてが一つ屋根の下で行われています。

Gtechniqは今年で設立20周年を迎え、大きな成功を収めるグローバルビジネスへと変貌を遂げようとしているところであり、Lee氏が迎え入れられました。

カーケア製品の開発には、どのような化学が使われているのでしょうか?

新しい洗浄技術の発見により、洗浄製品に含まれるものが絶えず変化し、改善されていることがすぐにわかります。「そうなると、既存の製品を改良させ、その特性を向上させる新しい方法を見つけることが必要になります」とLee氏は言います。 例えば、コーティング剤の耐久性を向上させたり、スノーフォームの滞留時間を長くして、より効果的に汚れを除去できるようにしたりすることができます。

「カーケア製品は、基本的な塗料と多くの原理を共有しています」とLee氏は説明します。対象に定着したり、水を弾いたり、抵抗力があり、塗装表面を流れやすかったりといった事が求められます。そして、添加剤や化学成分をさまざまな量で混ぜ合わせ、それぞれの処方を実際の環境を加速させたテストにかけ、その製品の耐久性などを分析します。

撥水性能に関する科学

Lee氏の研究室を見てみると、Gtechniqの製品が膨大な科学的根拠に裏付けられたものであることがわかります。

上記の写真は、Gtechniq製品でコーティングされたプレートに、小さな水滴が落とされている様子です。
Gtechniqがお客様やプロディテイラーに最高のコーティング、ケミカルを提供するためにおこなっていることの一例が、研究室の忙しい一角にあります。

ここでは、コーティングがどれだけ表面を保護しているかをミクロのレベルで分析する技術的な方法で、水滴の接触角を測定しています。ボンネットの上の水滴を想像してみてください。横から見ると、接触点が「奥まって」いるのがわかるかもしれません。

これは、表面張力の原理を利用して表面が撥水性であることを意味します。そして、接触角の程度も研究室での試験により決められています。

これは上の写真と同じ水滴です。水滴の接触角を測るために両側に引かれた線に注目してください。急峻な方が撥水性が良いということになります。

もうひとつの測定項目は、ロールオフ角度です。

これは、水滴が転がり落ちるには表面がどれくらい傾いている必要があるかを測るもので、例えば、フロントガラスから水が転がり落ちるためのコーティングの効果を分析することができます。

すべてはスクラップヤードから始まります

Lee氏と彼のチームは、日々製品の改良、開発に試行錯誤していますが、その際、地元の友好的なスクラップヤードが役に立つことがあります。

「いつもボンネットを拾ってきて、新製品のテストをしています。アプリケーションが正常に機能するか様々な塗装状態でも損傷を与えないかということを検証するためです」とLee氏は言います。

彼のチームが納得のいく結果が出ると、Gtechniqの社内ディテーラーであるAdam氏に渡して、Gtechniqのスタッフの車でテストをすることになります。

すべての製品は、お客様の車に施工される前に徹底的にテストされます。
雨の中のマネージングディレクターの車を見ると、ボンネットに様々な製品の撥水性のパフォーマンステストがされた形跡が残っています。

競合製品の分析

ハイエンドカーケア製品の業界は、深刻なペースで進んでいると言っても過言ではありません。Gtechniqの研究チームは、市場に流通しているすべての競合製品を分析しています。

研究室の一角には、ファブリッククリーナーからセラミックコーティングまで、世界中のあらゆる製品が所狭しと並べられた棚があり、それぞれの棚はコンシューマー用、プロシューマー用、プロ専用の製品に分かれています。

競合他社製品の成分分析しても、できることは限られていますが、Gtechniqは主にパフォーマンスレベルに焦点を当てています。
同じようなパフォーマンスレベルでも、まったく異なる製品設計が存在することがあります

。例えば、スノーフォームの場合は、滞留時間、洗浄性、汚れの落ち具合などを調べます。それぞれの基準に点数をつけ、どこを改善すれば最高の製品パフォーマンスが得られるかを検討します。

非常に特殊な仕事に従事

Lee氏の仕事はかなり珍しいと思われるかもしれません。しかし、彼は自分がこの仕事に就いたことを不思議に思っていません。

彼は、10歳のときに化学に興味を持ち始めました。学校ではオプションというくだらない授業があり、ある日、ボトルに酢と重曹を入れて混ぜ、上から風船を被せて膨らませました。彼は好奇心が強く、物事がなぜそうなるのか科学的根拠を知りたかったのです。彼は好奇心旺盛で、物事がなぜそうなるのか分析することに心血を注ぎます。

今度、車にワックスやセラミックコーティングをして、美しく水を弾き綺麗な車にするときは、彼の研究のことを思い出してみてください。